タイヤのひび割れは危険?交換の判断基準と予防策を徹底解説

【この記事でわかること】
- タイヤのひび割れとは何か、どのような危険性があるのか
- JATMAのクラックレベルに基づく交換判断の目安
- ひび割れが発生する主な原因と日常でできる予防策
- 車検におけるタイヤの状態チェックポイント
- 中古タイヤの活用やタイヤ交換サービスについて
タイヤは、車が路面と唯一接している重要な部品です。日々の走行で少しずつ摩耗や劣化が進み、気がつくと側面や溝の部分にひび割れが生じていることがあります。ひび割れは見た目だけの問題ではなく、放置すればパンクやバースト(破裂)を引き起こす可能性も。
ここでは、タイヤのひび割れについて、発生のメカニズムから交換の判断基準、予防策まで詳しく解説します。
タイヤのひび割れとは
タイヤのひび割れは、側面(サイドウォール)やトレッド部分、溝の底などに発生する細かな割れ目のことで、「クラック」とも呼ばれています。タイヤはゴム製品であり、時間の経過とともに劣化が進むのは避けられません。製造時にゴムに配合されている軟化剤や劣化防止剤が徐々に抜けていき、柔軟性が失われることでひび割れが生じます。
ひび割れの発生箇所としては、タイヤの側面に現れるケースが多く見られます。側面は路面との摩擦が少ない分、走行中のダメージよりも紫外線や経年による影響を受けやすい部位です。一方、接地面(トレッド部)の溝底に発生するひび割れは、外から見えにくいため発見が遅れることもあります。
ひび割れが及ぼすリスク
ひび割れが進行すると、タイヤ内部の骨格を形成する「コード層」に達する可能性があります。コード層は、タイヤの強度を支える重要な構造で、ここまでダメージが及ぶとバーストやパンクの危険性が高まります。JAF(日本自動車連盟)の公表データでも、高速道路では「タイヤのパンク、バースト、空気圧不足」によるトラブルが多い傾向にあります。
参考:JAF「よくあるロードサービス出動理由」
https://jaf.or.jp/common/about-road-service/frequency
また、ひび割れが広がるとタイヤのグリップ力が低下し、ブレーキ性能やコーナリング時の安定性が損なわれることも。特に雨天時には路面との密着性が悪くなり、ハイドロプレーニング現象を起こしやすくなります。走行中に突然コントロールを失えば、自分だけでなく周囲の車や歩行者も巻き込む重大事故につながりかねません。
ひび割れ発見時の交換判断基準
タイヤにひび割れを見つけた場合、「まだ使えるのか」「すぐ交換すべきか」と迷う方は少なくありません。一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)では、ひび割れの状態をレベル分けし、継続使用の可否を判断するための指標を示しています。
JATMAクラックレベルの目安
JATMAが発行している「タイヤ安全ニュース」では、ひび割れの深さや広がりによって5段階のレベルを設定しています。
レベル1〜2は、表面に浅い線状のひび割れが見られる程度です。この段階であれば、すぐに危険というわけではなく、継続使用は可能とされています。ただし、ひび割れは一度発生すると徐々に進行していくため、こまめな経過観察が欠かせません。
レベル3〜4になると、ひび割れが深くなり、目視でもはっきり確認できる状態です。1mm程度の深さに達していることが多く、すぐに危険とは言えないものの、早めの交換を検討するタイミングといえるでしょう。特に長距離ドライブや高速道路を頻繁に利用する方は、安全を優先して交換を進めることをおすすめします。
レベル5は、ひび割れがコード層に達している、または達しそうな状態です。この段階では走行を続けることは危険であり、速やかな交換が必要です。
自己点検と専門店での確認
ひび割れの深さや状態は、素人目には判断しづらいケースも多々あります。表面は軽いひび割れに見えても、内部でコード層に達していることもあるため、自己判断だけで「まだ大丈夫」と決めつけるのは危険です。
判断に迷う場合は、整備工場やタイヤ専門店で点検を受けるのが安心です。特に車検前や長距離運転を予定している場合には、事前にプロの目でチェックしてもらうことで、思わぬトラブルを防ぐことができます。JATMAでも、使用開始から5年以上経過したタイヤについては、タイヤ販売店などでの点検を推奨しています。
参考:一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)「長期経過タイヤの点検・交換について(乗用車用タイヤ、小形トラック用タイヤ、トラック及びバス用タイヤ)」
https://www.jatma.or.jp/tekisei/pdf/long-term.pdf
タイヤのひび割れが発生する主な原因
ひび割れはさまざまな要因が重なって発生します。原因を知っておくことで、日常的な予防対策が取りやすくなります。
空気圧の不適正
タイヤの空気圧が適正でないと、タイヤにかかる負担が大きくなり、ひび割れが発生しやすくなります。空気圧が低い状態で走行すると、タイヤの接地面積が増えて変形が大きくなり、サイドウォールに過度なストレスがかかります。逆に空気圧が高すぎると、タイヤ中央部に負荷が集中し、偏摩耗とともにひび割れのリスクが高まります。
JATMAがまとめた2024年の路上タイヤ点検結果では、実測による整備不良項目のうち「空気圧不足」が44.5%と最も多い結果でした。空気圧は自然に抜けていくものなので、月に1回程度の点検を習慣にしておくとよいでしょう。ガソリンスタンドやカー用品店で無料チェックを受けられる場合も多いため、給油のついでに確認するのも一つの方法です。
参考:一般社団法人日本自動車タイヤ協会(JATMA)「2024年「タイヤ点検結果」の報告 ≪実測によるタイヤ点検結果≫(2025年1月28日)」
https://www.jatma.or.jp/publications/jatmanews/news/news1282.pdf
経年劣化と紫外線
タイヤは使用開始から4〜5年程度で劣化が目立ち始めるとされています。ゴムに含まれる劣化防止剤は時間とともに徐々に抜けていき、柔軟性が失われることでひび割れが発生します。
さらに、直射日光や紫外線はゴムの劣化を加速させる大きな要因です。屋外の駐車場に長時間停めている車や、あまり走行しない車ほど紫外線の影響を受けやすいといえます。また、高温環境もゴムの劣化を早めるため、夏場は特に注意が必要です。
タイヤワックスや洗剤の使い方
タイヤの見た目をきれいに保つために使われるタイヤワックスですが、種類や使用頻度によってはかえってゴムを傷めてしまうことがあります。特に油性ワックスを頻繁に使用すると、ゴムの劣化を早める場合があります。
タイヤのケアには水性タイプのワックスを選び、使用頻度を控えめにするのがおすすめです。普段の洗車では、タイヤは水洗いを中心に汚れを落とす程度で十分といえるでしょう。
使用頻度と荷重
車をあまり使用しない場合でも、タイヤの劣化は進んでいきます。同じ姿勢で長期間放置されると、接地面に一定の荷重がかかり続け、その部分に変形やひび割れが生じることがあります。
逆に、常に重い荷物を積んで走行している場合も、タイヤへの負荷が増してひび割れリスクが高まります。無駄な荷物は車内に置かないようにし、定期的に車を動かしてタイヤの接地面を変えることを意識しましょう。
ひび割れ予防と日常点検のポイント
タイヤのひび割れを完全に防ぐことは難しいものの、日常的な点検やちょっとした工夫で劣化を遅らせることは可能です。
空気圧の維持
適正な空気圧を維持することは、タイヤの寿命を延ばすうえで基本中の基本です。適正空気圧は、運転席ドアの内側やドア枠、車両の取扱説明書に記載されています。数値を確認したうえで、月に1回程度の頻度で点検するとよいでしょう。
空気圧のチェックは、タイヤが冷えている状態で行うのがポイントです。走行直後はタイヤ内の空気が膨張しているため、正確な数値が測れません。朝の出発前や長時間停車後に確認するのが理想的です。
紫外線と高温対策
駐車場所を選べる環境であれば、できるだけ日陰や屋内を選ぶことで紫外線からタイヤを守ることができます。屋外に長期間駐車する場合には、タイヤカバーを使用するのも効果的です。
スタッドレスタイヤなど使用しないタイヤを保管する際には、直射日光の当たらない涼しい場所に置き、ビニール袋やカバーで覆って保管しましょう。ホイールから外して横積みにする場合は、タイヤ同士が重ならないよう注意が必要です。
やさしい運転と荷物の整理
急発進や急ブレーキ、急ハンドルといった荒い運転は、タイヤに大きな負荷をかけます。やさしい運転を心がけることで、タイヤの摩耗やひび割れを抑えることができます。
また、車内に不要な荷物を積みっぱなしにしていると、常にタイヤに余分な荷重がかかった状態になります。トランクや後部座席に荷物を置きっぱなしにしていないか、定期的に見直してみてください。
車検とひび割れタイヤの扱いについて
車検を通すためには、タイヤの状態も検査の対象となります。溝の深さだけでなく、ひび割れなどの外観上の損傷もチェックされるため、事前の確認が欠かせません。
車検基準
道路運送車両の保安基準では、タイヤの残り溝が1.6mm以上あることが定められています。しかし、溝が十分に残っていても、ひび割れが深く「著しい損傷」と判断されれば車検に通らない可能性があります。
特にコード層に達するようなひび割れは、安全上の観点から不合格となるケースが多いです。検査官の判断にもよりますが、明らかに危険と思われる状態であれば、車検前に交換を求められることになります。
参考:国土交通省「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示【2025.1.10】 第89条(走行装置)(2025年1月10日)」
https://www.mlit.go.jp/jidosha/content/S089.pdf
事前の点検・交換で安心
車検の際に慌てないためにも、日頃からタイヤの状態を確認しておくことが大切です。車検前には整備工場やタイヤ専門店で点検を受け、必要に応じて交換を検討しましょう。
また、タイヤは製造から10年を経過したものは、溝が残っていても交換が推奨されています。使用開始から5年以上経過している場合も、プロによる点検を受けて継続使用の可否を判断してもらうと安心です。
タイヤのひび割れが気になる方は浦和自動車解体へご相談ください
タイヤのひび割れを発見したら、早めの点検と必要に応じた交換が安全なカーライフの基本です。浦和自動車解体では、中古タイヤの販売やタイヤ交換サービスを行っており、お客様のニーズに合わせた対応が可能です。
国産タイヤを中心に豊富な在庫を取り揃えており、新品同様の溝が残ったタイヤやスタッドレスタイヤなど、状態の良い中古タイヤを多数ご用意しています。1本から4本セットまで、お車に合ったタイヤをお選びいただけます。
24インチまで対応のタイヤチェンジャーとバランサーを完備しており、スムーズな交換作業が可能です。ご購入後の点検やアフターフォローも実施しているため、中古タイヤでも安心してお使いいただけます。
タイヤのメーカーや品名、溝の残量、製造年月日などもしっかりご案内いたしますので、初めて中古タイヤをご検討される方もお気軽にご相談ください。タイヤのひび割れや交換時期についてのご相談も承っております。
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